ICL
2023-01-20(記事公開日)
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ICLで白内障になる可能性はある?手術を受けることはできるのか

ICLで白内障になる可能性はある?手術を受けることはできるのか
ICLの手術で白内障になる可能性はほとんどありません
白内障を発症する主な原因は別にあります。また将来的に白内障になったとしても、問題なく白内障の治療を受けられ、視力を回復できます。

今回はICL手術をご検討中の方に向けて、白内障とICLのリスクや安全性についての疑問にお答えします。

白内障とは

白内障は眼内の水晶体が白濁し、視力が低下してしまう病気です。病気が進行すると
  • # 視界がぼやける・かすむ
  • # 光がまぶしく感じる
  • # 物が二重に見える
  • # 視界が暗く見える
などの自覚症状が現れ、生活に支障がでてきます。
白内障の主な原因は、加齢によるものです。老化により眼に老廃物が溜まったり、水晶体の中が酸化もしくは糖化することで発症します。

白内障の治療法は主に、点眼薬と手術があります。点眼薬は、白内障の初期段階で適応となる治療法です。症状が軽く、生活に支障がない段階では、点眼薬で治療することで白内障の進行を止められます。

一方で、すでに白内障が進行しており、自覚症状がでている場合は手術による治療が適切です。濁ってしまった水晶体を取り除き、人工のレンズに入れ替えることで白内障を治療します。

ICLとは

ICL(眼内コンタクトレンズ)は、眼の中に直接挿入して乱視や近視・遠視を矯正する、ソフトコンタクトレンズに似た素材のレンズです。点眼麻酔後に角膜を3mm程度切開し、ICLを挿入します。角膜を削って形を変えるレーシックと違い取り出しが可能なので、元に戻せる柔軟性があります。
価格はレーシックより割高ですが適応範囲が広く、近視が強い方や角膜が薄い方でも手術が可能です。見え方の質も高く、クリアで鮮やかな視界が手に入ります。
当院のICL手術については下記をご覧ください。

ICLで白内障になる可能性はある?

ICLで白内障になることは基本的にありません
白内障の原因は老化によるものがほとんどで、ICLの有無に関わらず発症する可能性があります。ICLは水晶体の近くにレンズを挿入するため、水晶体に接触するリスクがありますが、白内障になる確率は1.5%とごくわずかです。

ICLは改良が繰り返されており、2012年には厚生労働省に有効性と安全性のある「有水晶体後房レンズ」として認可されています。2014年にはホールICL(穴あきICL)が開発され、房水循環(眼中の水の流れ)が改善されたことで、過去のモデルより白内障のリスクが極めて低くなっています。

ICLの術後に白内障になった場合は?

ICLを挿入したあとに白内障になった場合でも、白内障の手術は問題なく受けられます
前述したように、ICLはレーシックと違って角膜を削りません。レンズを取り出すことで術前の状態に戻せるのは、ICLのメリットの1つです。ICLの手術から期間が経過したあとに白内障を発症したとしても、ICLをしていない方と同じように手術を受けられます。

すでに白内障の場合、ICLの手術は可能?

すでに白内障になっている場合、ICLの手術は有効ではありません。白内障手術を受ける必要があります。
ICLの場合は、自分の水晶体のピント調節機能を生かすことでクリアな視界が手に入ります。しかし白内障を発症していると水晶体が濁っているため、これを取り出す必要があります。水晶体を取り出したあとに、人工の眼内レンズを挿入するのが白内障手術です。

まとめ

ICL手術のリスクはゼロではありませんが、すでに世界で70ヶ国、600,000症例以上おこなわれている安全性が認められた手術です。将来眼の病気を患ったとしても、取り出し可能なICLであれば、問題なく治療が受けられます。

ICL手術には高い技術が求められ、手術を受けられるクリニックも限られます。新宿近視クリニックでは、これまで14,736件(2022年10月まで)の症例実績があり、経験豊富な眼科専門医が在籍しております。
オンライン無料相談も承っておりますので、ICLをご検討中の方はお気軽にご相談ください。

監修医師紹介

経歴

  • 2001年

    北海道大学医学部卒業 北海道大学眼科学教室

  • 2003年

    手稲渓仁会病院

  • 2007年

    北海道大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得

  • 2008年

    University of Southern California,Doheny Eye Institute留学

  • 2011年

    新宿近視クリニック入職

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