レーシック
2024-01-25(記事公開日)
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レーシック手術は緑内障でも可能?適応条件や手術後の注意点について解説

レーシック手術は緑内障でも可能?適応条件や手術後の注意点について解説

レーシック手術とは

レーシック手術とは、エキシマレーザーというレーザー光を当てることで角膜を削り、光の屈折率を調整して近視・遠視・乱視を矯正する手術のことです。

手術時間は10分程度で完了し、日帰りで受けられます。98%以上の人が翌日には視力回復を実感するといわれています。世界的にも安全な治療として認可されており、日本の厚生労働省からも承認を得ている安全で効果のある屈折矯正手術です。

緑内障でもレーシック手術は受けられる?

日本で失明原因の第一位ともいわれる緑内障。
レーシック手術を受ける際は、慎重な判断が求められます。

緑内障とは

緑内障とは、眼球の奥にある視神経に障害が起き、だんだん視野が狭くなったり、部分的に視野が欠けたりする眼の病気です。主な原因は眼球内の圧力(眼圧)が上昇することで引き起こされます。
だんだんと視野が狭まる進行形の病気のため、症状が悪化する前に早期発見と適切な治療を受けることが重要です。

緑内障でもレーシック手術は可能

緑内障の場合でもレーシック手術を受けることは可能です。ただし、医師による慎重な判断が必要であり、術前の適応検査が大切です。適応検査によっては受けられない場合もあります。日本眼科学会の「屈折矯正手術のガイドライン(第7版)」においても「実施に慎重を要するもの」と記されています。

レーシックの影響で緑内障になることはない

レーシック手術を受けることで、緑内障になることは基本的にありません。レーシックは角膜にレーザーを当てて形を変える手術であり、緑内障を発症させる要因にはならないといわれています。
ただし、レーシック手術を受けたあとの眼圧検査では、正確な眼圧が測れなくなる可能性があります。角膜の形が変わったことで、眼圧が低い数値で測定されてしまい、緑内障の早期発見が遅れてしまうケースが考えられます。

レーシック手術後に眼圧検査や緑内障の検査を受ける際は、レーシックを受けたことを医師に必ず伝えるようにしましょう。

レーシック手術後に緑内障になってしまったら

レーシック手術後に緑内障になった場合でも、緑内障の手術は受けられます。術前の検査では、必ずレーシックを受けたことを申告しましょう。

まとめ

緑内障でもレーシックの手術は受けられます。ただし適応検査結果によっては、手術が難しいと判断されるケースもあります。レーシック手術によって緑内障になることはありません。しかしレーシック手術を受けたあとの眼圧検査では、通常より眼圧が低く測定されやすくなるため要注意です。正確な眼圧が測定されなかったことで、緑内障の早期発見が遅れるリスクがあるため、検査を受ける際はレーシックを受けたことを必ず申告するようにしましょう。

レーシック以外にも、視力回復法としてICL(眼内コンタクトレンズ)があります。眼に柔らかい素材のコンタクトレンズを直接挿入することで、光の屈折を調整して視力回復ができる手術です。適応範囲が広く、角膜が薄い方や近視・乱視の度数が強い方でも受けられるため、レーシックと合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

監修医師紹介

経歴

  • 2001年

    北海道大学医学部卒業 北海道大学眼科学教室

  • 2003年

    手稲渓仁会病院

  • 2007年

    北海道大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得

  • 2008年

    University of Southern California,Doheny Eye Institute留学

  • 2011年

    新宿近視クリニック入職

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