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ICLレンズの種類や性能をわかりやすく解説

ICL (眼内コンタクトレンズ)について
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ICL手術 ICL手術
ICLのレンズにはいくつかの種類があり、素材やメーカー、適応可能な屈折異常やサイズ展開などに違いがあります。今回は、レンズが配置される位置などの基礎知識、レンズの種類、それぞれの特徴や比較ポイントを解説します。

ICLは水晶体を残した状態で眼内にレンズを入れる視力矯正法のこと

ICL(眼内コンタクトレンズ)は、眼の中にレンズを挿入して近視や乱視を矯正する視力回復手術です。水晶体を残したまま、眼内にレンズを挿入して屈折を補正する点が特徴です。

眼内に挿入するレンズの総称はIOL

ICLは視力矯正に用いられるレンズの名称として知られていますが、医学的には「IOL(Intra Ocular Lens)」と呼ばれる眼内レンズの一種に分類されます。IOLとは、眼の中に挿入するレンズの総称で、白内障手術などで使用される人工レンズもこのIOLに含まれます。

このうち近視や乱視の矯正を目的として挿入するレンズを「有水晶体眼内レンズ(Phakic IOL)」と呼び、一般にはICLとして知られています。つまりICLは、IOLのうち、水晶体を残したまま視力を矯正するレンズに分類されます。

IOLには前房型と後房型がある

有水晶体眼内レンズ(Phakic IOL)は、レンズを配置する位置によって「前房型」と「後房型」に分けられます。

前房型は、角膜と虹彩の間にレンズを固定するタイプのレンズです。一方の後房型は虹彩と水晶体の間にレンズを挿入するタイプで、前房型と比較してレンズの安定性や審美面に優れていることが特徴です。

そのため現在のICL手術では、後房型のレンズが主流となっています。また日本で流通している後房型レンズは主に3つの種類があり、それぞれ特徴や設計に違いがあります。

後房型レンズの主な種類と特徴

現在流通している後房型レンズにはICL、プレミアムICL、アイクリルといった種類があり、対応できる屈折異常、レンズ素材、光学径、サイズ展開などに違いがあります。また販売店やクリニックによって異なる商品名が用いられることがあります。

EVO+ICLレンズ

EVO+ICLは、アメリカのスターサージカル社が製造している後房型レンズで、日本でも広く使用されている代表的なレンズです。当クリニックでも採用しています。

対応できる屈折異常は主に近視や乱視で、幅広い度数に対応できる点が特徴です。レンズ素材にはコラマーと呼ばれる生体適合性の高い素材が使用されており、眼の中でも安定しやすいとされています。

EVO+ICLは光学径が4.88〜6.1mm、また4種類のサイズ展開があります。

プレミアム眼内コンタクトレンズ

プレミアム眼内コンタクトレンズは、イギリスのEyeOL社が製造する後房型レンズです。近視、遠視、乱視に加え、老眼にも対応できる点が特徴です。素材にはハイブリッド・ハイドロフィリック・アクリルが使われています。

ホールが中央部以外にもあり、ハロー・グレアや房水循環への配慮がなされている点が特徴です。またサイズ展開が豊富なため、目の大きさに合わせて選択しやすいレンズといえます。

アイクリルレンズ

アイクリルレンズは、インドのバイオテック・ヘルスケア社が製造する後房型レンズです。近視・遠視・乱視の矯正に対応しており、素材にはハイブリッド・ハイドロフィリック・アクリルが使用されています。光学径は4.65〜5.5mm、7種類のサイズ展開があります。

レンズの種類によって見え方に違いはある?

ICL手術では、レンズの種類によって見え方に大きな違いは生じないとされています。素材やデザインの違いはありますが、視力矯正という目的においては同様の機能を持っています。

また術後の経過についても、大きな違いがあるという報告はないため、レンズの種類によって見え方が大きく変わるケースはないと考えていいでしょう。

実際の見え方や満足度は、手術前の目の状態や度数の強さ、サイズの適合などの要因によって左右される場合があります。レンズの選択は、目の状態や治療方針に合わせて医師と相談しながら決めることが大切です。

眼内コンタクトレンズの比較ポイント

ICL手術のレンズはいずれを選択しても視力回復の程度や術後の経過に有意差は見られないとされています。それでもレンズの違いを理解したいという場合には、以下のポイントを比べてみるといいでしょう。

矯正できる屈折異常の種類

レンズによって、矯正できる屈折異常の種類に違いがあります。一般的には近視や乱視に対応するレンズが使用されていますが、レンズの種類によっては遠視に対応するものや、老眼に配慮した設計のレンズが用意されている場合もあります。

レンズの光学径

レンズの中央部分には「光学部」と呼ばれる、実際に光を通してものを見る部位があり、これの直径を光学径と呼びます。

光学径が大きいと、暗い場所でも瞳孔が光学部から外れにくくなり、ハロー・グレアを抑えやすくなるとされています。ただし光学径が大きいほどよいというわけではなく、適切なサイズ選びが大切です。

価格

レンズの種類によって手術費用が異なることがあるため、費用も比較ポイントの一つになります。

素材やメーカーの違いによって術後の見え方や矯正効果に大きな差が出るとは考えられていないため、予算とのバランスで選ぶのも一つの方法です。


まとめ

ICL手術では複数の後房型レンズが使用されていますが、レンズによって術後の見え方や視力の改善効果に大きな差が生じるとはされていません。そのためレンズの違いが手術結果を左右すると考える必要はありません。

ただし素材や光学径、価格などは、レンズの違いを比較する際の目安になります。興味のある方は、こうしたポイントを参考に比較してみるとよいでしょう。

実際にICL手術を検討する際は、術前の検査結果にもとづいて、医師と相談しながらレンズを選ぶことが大切です。
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