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ICLは乱視でもできる?乱視が残る可能性、レンズが回転する確率、対処法も解説

ICL (眼内コンタクトレンズ)について
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そもそも乱視とは?

乱視の症状は、近視や遠視のように網膜上で焦点が結ばれない症状とは異なります。角膜や水晶体のゆがみによって光の焦点が複数できてしまい、ものがブレて見える症状が起こります。

症状によって正乱視と不正乱視の2つにわけられます。

正乱視

角膜や水晶体のゆがみが、ある一定方向に起きている状態を正乱視といいます。ゆがみの方向が一定であるため、正乱視用のメガネで比較的容易に矯正が可能です。ゆがみの方向が縦のものを「直乱視」、横のものを「倒乱視」、斜めのものを「斜乱視」と呼びます。

不正乱視

正乱視とは異なる症状で起きている乱視を不正乱視といいます。角膜の表面が平らでなく凸凹しているために起きます。角膜の表面が不規則にゆがんでいることで、光が別々の方向に錯乱している状態です。一般的なメガネやコンタクトレンズでは矯正が困難なため、ハードコンタクトレンズや特殊なオーダーメイドレンズを作る場合があります。

乱視でもICL(眼内コンタクトレンズ)手術は可能?

乱視の矯正はICLの手術でも可能です。
ICLは眼内レンズを角膜の内側に差し込み、視力を回復させる治療です。目に入る光量を調整する「虹彩(こうさい)」と、目に入ってくる光を曲げる役割の「水晶体」との間にレンズを挿入します。

乱視用のコンタクトレンズを用いることで乱視を矯正することが可能です。乱視のICL治療では、乱視の度数や角度に対応した「トーリックICL」という特殊なレンズを使用します。このレンズは、眼内に適切な向きで挿入し、乱視軸を正確に合わせることが重要となります。乱視矯正はわずかなズレでも視力が安定しにくくなるため、レンズが眼内で回転しないよう、適切に固定することが必要です。

乱視のICL手術の費用

ICL手術の基本料金はレンズの度数によって変動します。屈折値が-4D未満の場合は両眼で427,000円(税込)、-4D以上の場合は537,000円(税込)です。

乱視用のレンズは上記の基本料金に加えて片眼50,000円(税込)/45,455円(税抜)の追加費用が発生します。

費用・値段について詳しくは「ICL(眼内コンタクトレンズ)の費用・値段」をご覧ください。

乱視のICL手術におけるリスク

ICLの手術を受ける前に知っていただきたいリスクについてご説明します。

手術後に乱視が残る可能性がある

手術後に乱視が残る可能性はゼロではありません。術前検査のわずかな誤差や、レンズの微妙なずれがあった場合に起こる可能性があります。術後の見え方に違和感がある、乱視の症状が続くといった場合には、レンズの位置を調整する再手術が必要となることがあります。

手術後にレンズが回転・ずれる可能性がある

ICLの手術は虹彩(こうさい)と水晶体との間にレンズを挿入し、適切な位置に固定する手術です。手術後は稀ではありますが、レンズが回転したり、ずれたりすることで見え方に違和感が生じる可能性があります。

ただし、術後早期にはレンズがわずかに動くことがありますが、多くが自然な過程で、ほとんどは10度未満の軽度な回転にとどまります。10度を超える大きな回転は視力に影響する可能性があり、再調整を検討するケースもありますがごく稀です。

合併症や後遺症が起こる可能性がある

ICLの手術では白目と黒目の間を3mmほど切開するため、これが傷口となり目が赤くなるなどの炎症が1〜2週程度起こります。また、菌が侵入することで感染症を招くリスクがありますので、術後の過ごし方が大切です。

その他ICLにおける一般的なリスクについては「ICL手術で後遺症は残る?合併症や注意点を解説」をご覧ください。こちらの記事で詳しく紹介しています。

乱視用ICLにおけるリスクの対処法

乱視用の眼内コンタクトレンズが回転したり、ずれたりした場合、レンズの交換または位置調整が必要な場合があります。
軽度の回転で視力への影響がほとんどない場合は、経過観察となります。一方、視力に影響を及ぼすほどのズレが生じている場合は再手術を検討します。
なお、当院では保証制度を設けており、レンズの位置調整や抜去が必要と判断された場合、術後3年間は無料で再手術に対応しております。

乱視のICL治療の注意点

乱視用ICLは、通常のICLよりも精密な計測と慎重な術前準備が求められます。ここでは、乱視矯正を成功させるために押さえておくべきポイントを解説します。

手術前検査を受ける

乱視のICL治療では、正確な乱視度数と軸を測定するため、必ず術前検査を受けます。乱視はその日の体調や乾燥、コンタクトレンズ装用の影響などによって数値がブレやすいため、より慎重に正確な検査の実施が必要です。
また、検査前には一定期間コンタクトレンズを控え、角膜の形状が安定している状態での術前検査が必要となります。乱視の場合、通常のICL手術よりも事前準備に時間がかかる傾向があります。

コンタクトレンズの中止期間を守る

前項で触れたように、乱視用ICLの検査では、コンタクトレンズの装着を一定期間控える必要があります。術前検査の直前までレンズを装着していると、角膜がわずかに変形した状態になり、乱視の度数や軸に誤差が生じてしまいます。正確な度数が測れないと術後の見え方に影響したり、再手術が必要になったりする可能性があります。

医師からは、ハードコンタクト・ソフトコンタクトそれぞれに応じた中止期間の指示が出されます。より正確な検査を実施するためにも、必ず医師の指示に従いましょう。

定期検診に通う

乱視用ICLは、視力が完全に安定するまでに時間がかかることがあります。見え方が安定するまでは、術後も医師の指示に従い、定期検診に通うことが重要です。検診では、レンズの位置にズレがないか、眼圧に問題がないか、乱視の改善状況や見え方の安定度を細かくチェックします。

万が一のレンズの回転やずれも早期に発見でき、適切な対応が受けられます。逆に、検診を怠ると見え方の違和感に気付きにくく、調整が遅れてしまうこともあります。術後の経過を良好に保つためには、決められたスケジュールでの定期検診が欠かせません。

まとめ

乱視の基礎知識、乱視用のICLに関する回転やずれのリスク、またその対処法などについてご紹介しました。乱視用ICLにおける乱視が残る確率はゼロではありません。レンズの回転・ずれは起こり得ますが、多くは軽度であり、必要に応じて位置調整やレンズ交換で対応できます。ICLは可逆性があり、万が一合わない場合もレンズを取り外し、もとの状態に戻すことができる点は安心材料といえます。

乱視矯正としてICLを検討する際は、リスクとメリットの双方を理解したうえで、自分に合った治療を選択することが大切です。
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