-6D以上の近視が適応になります。
-3D~-6D未満、-15Dを超える近視については慎重対応とされています。


レーシックは-10D以上といった強度近視に適応しておらず、ICLのほうが適応範囲が広い施術になります。

出典)日本眼科学会屈折矯正委員会
屈折矯正手術のガイドライン(第8版)

ICLが適応となる度数

ICL(眼内コンタクトレンズ)が適応となる度数は、−6D〜−15D程度の強度近視とされています。一方で、−3D以上〜−6D未満の中等度近視や、−15Dを超える非常に強い近視の場合は、慎重に適応が判断されます。
ただし、国内承認のICLレンズを使用する場合、一定以上の強度近視であれば、基本的に適応となるケースが多いとされています。

「-3D以上」という近視の度数だけでは、イメージしにくい方もいるかもしれません。一般的に、裸眼視力が0.1を下回る近視の方は強度近視に該当することが多く、ICLが適応となるケースも多いといえます。しかし、最終的な適応可否は精密検査をもとに総合的に判断されます。

ICLが適応外となる度数と受けられない方

-3D未満の軽度近視や-20Dを超える超強度近視の場合、ICLが適応外となります。また、適応可否は度数だけで決まるものではなく、年齢や眼の状態なども判断材料になります。

以下に該当する方は、原則ICL手術が適応外となります。

  • 原則として21歳未満、45歳以上の方
  • 前房深度(角膜と水晶体の距離)が2.8mm未満の方
  • 術前1年以内に屈折度数の変化が大きい方
  • 白内障や緑内障などの眼疾患がある方
  • 妊娠中、または授乳期間中の方
  • 持病があり、医師が手術不適応と判断した方

軽度の近視の場合はレーシックが選択肢

ICLが適応外と判断された場合、他の治療の選択肢としてレーシックがあります。軽度の近視であり、角膜の状態に問題がなければ、レーシックが適応となり、視力矯正が可能です。

レーシックとは、角膜をレーザーで削り、屈折率を調整することで視力を矯正する治療法です。特に軽度から中等度の近視に適しているとされています。手術時間が比較的短く、回復も早い点が特徴です。

ICLとレーシックの違いについては、以下の記事をご覧ください。

ICLとレーシックの違いとは?効果やリスクを比較

国内未承認レンズに関する注意点

ICLには、国内で承認されているレンズと未承認レンズがあります。国内承認レンズは、主に強度近視を対象としており、軽度近視や遠視は原則として適応外です。一方で、国内未承認レンズのなかには、軽度近視や遠視など、通常は対応が難しい度数にも適応できるとされるものがあります。
これらを使用することで適応範囲が広がる可能性はありますが、国内未承認レンズは十分な安全性が確認されていないため、基本的には推奨されていません。

特に遠視の場合は、手術時に追加の処置が必要となったり、合併症のリスクが高まったりする可能性もあります。安全性を最優先に考え、国内承認のICLレンズを使用しているクリニックで手術を受けることが大切です。

メガネやコンタクトレンズとの度数の違い

ICLの度数は、メガネやコンタクトレンズの度数と異なります。ICLは虹彩のすぐ後ろに挿入する眼内レンズです。装着する位置や補正方法が違うことから、同じ見え方を求める場合でも、ICLのレンズの度数は強くなる傾向にあります。

たとえば、−6Dの度数のメガネを使用している場合、同等の視力を得るために、ICLの度数は−9D〜−9.5D程度の強い度数が必要になるとされます。

ICLは精密な検査をもとに、眼の構造や乱視の有無などに合わせて細かく最適な度数を計算しています。

ICLの度数はどのように決まる?

ICLの度数は、精密検査はもちろん、一人ひとりの眼の状態や見え方を確認しながら、総合的に医師が判断します。

度数を正しく決めるためには、精密な術前検査が重要です。またこの検査によってICL手術が適応するかも判断します。

視力検査などの一般的な検査を含め、専用の医療機器を使用して近視の度数や乱視の有無などを詳しく検査します。所要時間は3時間程度です。

このような検査の結果をもとに、医師が総合的に評価し、患者さま一人ひとりに適したICLの度数を決定します。

ICLの度数がずれてしまうリスク

レンズの度数は慎重に決定されますが、まれに度数にずれが生じる可能性はゼロではありません。術後に度数が合わない場合に考えられるリスクを解説します。

低矯正(度数が足りない)の場合

低矯正になると、近視がわずかに残ることがあります。しかし、多くの場合、両眼で1.0以上の視力を確保できれば、日常生活に支障が出ることはほぼありません。低矯正の場合は、術後ICLレンズの入れ替えを希望する方は少ないといえます。

むしろ度数が強いと近くを見る作業が多い方では、眼精疲労を感じやすくなることもあります。そのため低矯正のほうが、パソコンやスマートフォンを見るときに疲れにくいというメリットがあります。

過矯正(度数が強すぎる)の場合

過矯正は、度数が強すぎることで、遠くに過度にピントが合う状態を指します。視力は大きく改善しますが、近くにピントを合わせるための筋肉が常に働き、眼精疲労や頭痛の原因になる可能性があります。

遠くの視力を重視したい方でも、過矯正にならないようにレンズを選ぶことが重要です。

監修医師紹介

新宿近視クリニックの院長、北村瑞です。
私は学生時代から眼科医を志し、特に屈折矯正に興味を持ってきました。自身が近視で不便な思いをした経験から、視力が生活に不可欠なものであることを実感したからです。

屈折矯正の先進国であるアメリカの南カリフォルニア大学(USC)に3年間留学し、最先端の知識と技術を習得しました。患者様に安全かつ最良の結果を提供できるよう、日々学び続けています。

手術は、眼鏡やコンタクトレンズを使えば視力が出る健康な眼に行うため、安全性を最優先に考えています。
一人ひとりの患者様に寄り添い、最適な治療を提案します。視力のお悩みは、どうぞお気軽にご相談ください。

経歴

  • 2001年

    北海道大学医学部卒業 北海道大学眼科学教室

  • 2003年

    手稲渓仁会病院

  • 2007年

    北海道大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得

  • 2008年

    University of Southern California,Doheny Eye Institute留学

  • 2011年

    新宿近視クリニック入職

ICL・レーシック・近視治療・視力矯正をご検討中の皆様へ

新宿近視クリニックが提供している治療は、患者様の大切な目に関する治療となります。当然、ご不安も大きいと思いますが、目の健康に関するプロフェッショナルである眼科専門医が、最も適した治療をご提案させていただきますのでご安心ください。
また、無料で行っている適応検査では、どのようなご質問に対しても眼科専門医が的確にご回答をさせていただきますので、患者様ご自身にも正しい知識を持って頂き、少しでも安心して治療を行っていただくよう心がけております。
診察後、プロとして患者様のためにならないと判断した場合は、治療を望まれても勇気を持ってお断りさせていただきますのでご了承ください。
ICL(眼内コンタクトレンズ)などの治療をご検討されている際は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。