術後1ヵ月間はお控えください。

ランニングなどの軽い運動であれば、1週間後から可能ですが格闘技や水泳などの激しいスポーツであれば1ヵ月間はお控えいただく必要があります。
眼の中に眼内コンタクトレンズを埋め込む手術であるため、顔に衝撃が加わる可能性のあるスポーツを術後すぐにするのは危険です。
術後の過ごし方をしっかり理解したうえでご検討ください。

ICLのスポーツ選手への適応について

ICL(眼内コンタクトレンズ)は、スポーツをしている方でも受けることが可能な視力回復手術です。回復後は多くの競技で運動が可能になりますが、注意が必要なスポーツや不向きなスポーツもあります。

ICLは一部のスポーツを除けば適応可能

ICL手術後は一定期間の安静が必要ですが、回復後は多くの競技で通常どおり運動を行うことができます。

眼鏡のように運動中にずれたり、コンタクトレンズのように乾燥や異物によるトラブルを抱えたりすることもありません。裸眼に近い感覚で視界を確保でき、快適にスポーツを楽しめます。

格闘技全般・強い衝撃を受ける競技には不向き

ICLは眼の中にレンズを挿入するため、格闘技など顔付近に強い衝撃を受ける可能性がある競技は向いていないとされています。ボクシングや柔道、ラグビーなどの競技では、目に直接衝撃が加わり、レンズがズレたり不具合を起こしたりする可能性があるため注意が必要です。

競技内容によっては別の方法が推奨されることもありますので、事前に医師へ相談することが重要です。

ICLの術後に運動制限が必要な理由

術後の目には3mm程度の小さな切開のキズがあるため、汗やほこりなどの異物が目に入ることは、感染症などの合併症のリスクを高めるおそれがあります。
運動を行うと汗をかきやすく、手で目に触れる機会も増えるため、リスクを減らすためにも運動を控える必要があります。体を激しく動かすことで目に負担がかかる場合もあるため、キズが安定するまでは安静を保つことが大切です。

医師の指示に従いながら、段階的に運動を再開していくことが基本となります。

ICLの術後の運動再開の目安

ICL手術後は、切開部のキズが安定するまでの間、運動の強度に応じた制限があります。強度ごとの再開時期の目安について解説します。

軽いランニングや筋肉トレーニングは1週間後からが目安

軽く汗ばむ程度の運動については、術後1週間程度が再開の目安とされています。ただし、長時間の運動は避け、無理のない範囲にとどめることが大切です。

また再開後も、目に違和感や痛みを感じた場合はすぐに運動を中止し、医師に相談するようにしましょう。

激しい運動や水泳は1ヶ月後からが目安

汗をたくさんかく球技の試合や、水泳・ダイビングといった水中スポーツは、術後1ヶ月程度が再開の目安とされています。
ICL手術直後は眼の切開部が安定していない状態です。傷口から汗や水が入ると感染症のリスクが懸念されるため、1ヶ月以上経過して眼の状態が落ち着いてから激しいスポーツをすることを推奨しています

術後の経過には個人差があるため、定期検診を受けながら担当医の判断に従って再開するようにしましょう。

格闘技などにも適応可能な視力回復手術について

ICLは眼の中にレンズを挿入する手術であるため、顔や頭部に強い衝撃が加わる格闘技などのスポーツは眼の中のレンズがずれる可能性があり危険です。
こうした競技をされている方に適した選択肢として、当院ではLASEK(ラゼック)という視力矯正手術を提案しています。

LASEK(ラゼック)はアルコールで角膜の表面(上皮)を柔らかくして薄皮を剥がし、エキシマレーザーを照射して近視・乱視を矯正する手術方法です。
ICLのようにレンズを入れず、LASIK(レーシック)のように角膜にフラップという蓋を作成しない為ずれてしまう危険性がないフラップレスの治療となります。

まとめ

ICLはスポーツをされる多くの方に適した視力回復手術ですが、競技の種類や術後の経過によって、運動再開の時期や注意点が異なります。ただし、格闘技や武道など顔や頭部に強い衝撃を受ける競技にはLASEK(ラゼック)手術が適しています。
いずれの手術も、術後の定期検診を受けて医師の指導のもとで運動を再開していくことが大切です。