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ICLはやめたほうがいい?安全性や向いていない方の特徴を解説

ICL (眼内コンタクトレンズ)について
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ICLは国内外で多くの症例実績があり、安全性が認められた視力矯正手術です。しかし検討する方が増える一方で、「ICLはやめたほうがいい」という意見も耳にします。安全に治療を受けるためには正しい知識を持ち、デメリットやリスクも踏まえて検討することが重要となります。
本記事では、ICLの安全性や適応とならないケース、向いている人・向いていない人について解説します。

ICLの基礎知識

ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜を削らずに視力回復ができる視力矯正手術です。眼の中に専用のレンズを挿入することで、近視や乱視を自然な見え方に改善します。レーシックのように角膜を削る必要がないため、角膜が薄い方や強度近視の方にも適応となります。

ここではまず、ICLの仕組みや特徴について解説します。

眼の中に特殊なレンズを挿入

ICLの手術では角膜に小さな切れ込みを入れ、虹彩と水晶体の間に極めて薄くやわらかい眼内レンズを挿入することで視力を矯正します。角膜は削らないため眼球への負担が少なく、もとの角膜形状を保ったまま視力回復が期待できます。

挿入されるレンズは生体適合性が高く、異物感のない自然な見え方が長期にわたって維持されます。レンズは眼内に固定されるものの、必要があれば取り外せる可逆性の特徴も持ちます。将来的な視力変化や白内障の手術に対しても柔軟に対応できます。

2010年に厚生労働省の認可を取得

ICLは2010年に有効性と安全性が認められ、日本国内で厚生労働省の認可を受けて正式に医療技術として承認されました。2014年には、日本で開発された「ホールICL(穴あきICL)」が厚生労働省に認可。従来課題とされていた眼圧上昇や白内障リスクを大幅に低減した設計で、より安全性の高い視力矯正法として支持されています。

現在では、世界75ヵ国以上で普及し、累計300万枚以上のレンズが使用され、世界的にもスタンダードな手術となっています(2025年前期時点)。

ICLの安全性について

ICLは安全性が認められた方法ではありますが、手術である以上、痛みや感染症などのリスクはゼロではありません。

ただし発生頻度は比較的低く、多くは一時的または適切な対応で改善が見込めるとされています。万が一見え方に不具合が生じた場合でも、レンズを取り外すことで術前の状態に戻しやすい点は、ICLならではの大きなメリットといえます。

以下では、考えられるリスクについてそれぞれ詳しく解説します。

手術中・術後の痛み

術前に点眼麻酔を数回おこなうため、術中の痛みはほとんどありません。手術自体は、片眼15分程度で完了します。

術後は30分程度休んだのちに帰宅できます。眼がぼやけたり、しみるような感覚があったりしますが、強い痛みは基本的になく、翌日〜数日で違和感は徐々になくなります。

感染症のリスク

外科手術である以上感染症のリスクはありますが、数千件に1例程度とごくまれであるとされています。また、ICL手術の数日前から複数回に分けて抗生物質の点眼をするのが一般的です。抗菌作用があることで手術後の感染症対策ができ、リスクは最小限に抑えられます。

なお、手術3日前から感染予防の点眼が必要になるため、患者さまがご希望でも、検査当日すぐICLの手術を受けることは原則できません。

白内障や緑内障のリスク

ICLの白内障のリスクは、過去には約1.1〜5.9%の割合で起こるという懸念がありました。しかし、2014年に開発された「ホールICL」が主流の現在は、白内障の発生率は極めて低く抑えられています。

また、緑内障も懸念要素の1つでしたが、同様に「ホールICL」によって合併症リスクは抑えられています。ただし、もともと強い近視で緑内障のリスクが高い方は、術後に一時的に眼圧が上がることで発症リスクが高まる可能性があります。そのため、緑内障のリスクがもともとある方は、ICL手術の検討は慎重におこなうべきとされています。

ICL手術にともない起こる可能性のあるその他の合併症

ICL手術のリスクをゼロにはできませんが、医術の発達により現在はリスクを最小限に抑えられています。

また、術後に起きうるその他の合併症としては、ドライアイやハロー・グレア、眼精疲労などが考えられます。以下でそれぞれ詳しく解説します。

ドライアイ

術後は手術の際の消毒や点眼などの影響で、短期的にドライアイのような症状が出る場合があります。ただし角膜を削らないため、レーシックと比べるとドライアイになりにくい傾向があります。

基本的にドライアイは起こりにくく、あくまで術後の一時的な症状であるため、保湿用の点眼薬を使うことで症状は緩和できます。

ハロー・グレア

術後に光がにじんで見えるハローや、光がまぶしく感じるグレアの症状が出ることがあります。夜間の街灯や車のライトを見ると、光の周囲に輪がかかったように見える場合もあり、特に暗い場所で気になりやすくなります。

グレアよりもハローが比較的現れやすいとされていますが、多くは時間の経過とともに脳が順応し、日常生活で気にならなくなるケースがほとんどです。見え方に違和感があっても、多くは一過性の症状にとどまります。

過矯正にともなう眼精疲労

ICL自体が原因で眼精疲労になることはありませんが、「過矯正」になった場合に疲れ眼を感じやすくなることがあります。過矯正とは、必要以上に視力が出すぎてしまい、眼がピント調整の負担を感じやすくなる状態のことです。

ただし、ICLは精密な度数測定をおこなったうえでレンズを選択するため、過矯正が発生する可能性は低いとされています。万が一過矯正になった場合は、その後にレンズ交換や調整が可能です。

ICLの適応条件

ICLは適応範囲が広い視力矯正手術です。角膜に厚みが十分でない、または強度の近視でレーシックを受けられない方も適応となります。

ただし、安全に手術をおこなうためには以下の条件を満たす必要があります。
  • 21歳以上で視力が安定している
  • -6.0D以上の近視である
    (-3.0D以上から-6.0D未満または-15D以上の近視は慎重に判断)
  • 角膜と水晶体の距離(前房深度)が2.8mm以上ある
  • 角膜内皮細胞の密度が正常値であること

ICLに向いている・向いていない方

ICLはすべての方が受けられる手術ではなく、前述したとおり一定の適応条件があります。そのうえで、現在の眼の状態やライフスタイル、年齢によって向き不向きもあります。

ここでは、向いている方と向いていない方の特徴をそれぞれまとめます。

向いている方の特徴

ICLは以下のような方に特に適しています。
  • 強度の近視や乱視で日常生活に不便を感じている
  • メガネやコンタクトの煩わしさから解放されたい
  • アレルギー性結膜炎などによりコンタクトがつけられない
  • 角膜を削る手術(レーシック)に抵抗を感じる
  • 角膜が薄く、レーシックは不向きであった
  • 将来の視力変化や白内障の手術にも対応できる手術がよい
ICLは角膜を削らないため眼への負担が少なく、強度近視でも術後にクリアな視界が得られやすい手術です。またコンタクトやメガネのような交換やお手入れも不要で、長期で見るとランニングコストが低いといえます。

向いていない方の特徴

一方、ICLは以下のような方には不向きである場合があります。
  • 特にメガネやコンタクトに不便さを感じない
  • 現時点で白内障の発症リスクが高い、兆候がある
  • 老眼の影響が出始める年代である(45歳〜)
メガネやコンタクトに不便さがない方は、ICL手術の必要性は少ないかもしれません。また、術前から白内障の発症や老眼になるリスクがある方は、慎重な判断が必要です。精密な検査を受け、医師が適切に判断します。

まとめ

ICLは、年齢や眼疾患の有無、生活スタイルなどによっては、いわゆる「ICLはやめたほうがよい人」(適応外・不向きな人)が一定数存在します。ICLは手術である以上、一定のリスクはともなうものです。

一方で、リスクや合併症の発生率は比較的低く、厚生労働省にも承認された安全性の高い治療でもあります。角膜を削らず、必要に応じてレンズを取り外せる柔軟性も備えており、適応条件を満たす方にとっては、日常の見え方を大きく改善できる最適な選択肢となります。

新宿近視クリニックでは、ICLやレーシックの無料カウンセリングや適応検査を承っております。手術の適応が気になる方や検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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